九代目当主・真心 その六
８月 交神の儀
九世代目長男・友くんが亡くなってしまいました…。早い…早過ぎるよぅ…（涙）
ずっと優しかった。ずっと家族の為に戦い続けてくれた。何時も穏やかに笑っていてくれた…そんな友くんが、最後にこんな事言ってさ…これだけでもショックなのに、氏神になっちゃってさ…。きっと潤や心ちゃんには黙って氏神になったんだろうな…。
「ねえ…友兄さんは、如何して私達に何も言ってくれなかったの…？」
「………分かんねえよ。分かんねえけど…だけど…きっと友兄は、」
夏の選考試合のお知らせ。
うーん、今回は（も？）欠席かな？髪を倒したから商品も変わっているんだっけ？来年はタイミング合わせて参加したい所。
夏のボーナスキャンペーン？のお知らせ。選考会の参加者・観客目当てなのか？
ちらっと覗いてみましたが、武器屋は２割引き、防具・装飾品屋さんが１割引きでした。この辺はあえて購入するものもないんだよね…。
これ以上の品揃えを求めるなら何はなくともまずはお金！という事で順番前後しますが町へ投資。
メモし忘れたけれど、商業・宗教部門中心に20,000両前後投資していた筈。ランクアップ無し。
こちらは友くんの最後の仕事でもあるイズムリズムの訓練の結果。
潤→出夢、友くん→理澄共に中々良い結果なのでは。
これは潤の頑張りがあったのかもしれない。友くんに負担をかけたくない一心だったんだろうな。もしかしたら大好きな兄貴分の心身の疲れを何となく察する所もあったのかもしれない。
実は潤、素質バーこそ心火が高いですが、実際の数値は土>水>火>風。水が結構高いんだよね…。何かあるとふて寝！なのも、カッとなるけれど他者に怒りをぶつけない気遣いというか…こう…意外に人の機微に敏い所があるんじゃないかって気がする。
イズムリズム実戦部隊へ。
友くんに勇士を見せてあげたかったなあ…なんて思っていたら、イツ花さんから二人へ応援のメッセージ頂きました！
一見やる気なそうに見える出夢（ただしスペックはハイパー）と結構しっかりしているけれど実戦を前に高揚している理澄の姿が目に浮かぶ。
お知らせタイムも終わり、いよいよ潤と百合唐蝶子さまとのお子様のお出迎えです。
気性が激しい…。
成程、確かに気性が激しそうな心のバー（笑）、全身真っ赤な１９番ちゃん。摘菜（つみな）と命名。戯言シリーズに登場する武器職人・罪口摘菜から。
技の値が水準高め！技土が長いぞ！この家系でこんなに長い技土を見たの何世代ぶりだろう（感涙）。一方で体の値に関しては代々の伝統である打たれ弱さが出てしまいました（体水・土低い）。片方だけでも克服出来た？だけでも有り難い…。
「扇の指南」があれば踊り屋即決だったのですが、当初は属性武器が豊富かつ後列からも攻撃可能な薙刀士が候補。だけど、気性が激しい子が守りに入る職業選択はしないんじゃ…と思った瞬間に壊し屋になっていました（おーい）。でも物理攻撃は防具でそこそこカバーできるしな。何とかなる…なって貰わないと困る。
口癖も、疑問というよりは怒りの感情が混じって吐き出されているのかな。“なんで私が守られる前提なんですか？！”みたいな。敬語なのは、バーの長さだけなら一番ちんまりした心土の初期値も結構高め×蝶子さまは礼儀作法厳しそうというイメージ。気性激しいのに言葉遣いとか所作は丁寧…やだ、この子も可愛い。
呼び方は摘菜ちゃん？摘菜さん？いやここは摘菜…さま？プレイヤーは“さま”付けが一番しっくり来る。
訓練はパパ潤にお願いします。上手く行くんだろうかね。摘菜さまがふて寝しているパパを“なんで？！（寝ているんですか？！）”っ叩き起こす様子は浮かぶけれど。
「菜…水菜、…良い…」
「何ですか？」
「摘菜さんに、良い名前だねって言いたいんだよな？」
「…ん」
「情報量が多い単語ですね？！」
摘菜の菜は水菜の菜だと気付いた出夢。摘菜さま（の名前）に対する好感度急上昇（笑）。
潤は友くんに気を使って水菜食べたけれど、摘菜さまは“水菜？なんで私が食べなければならないんですか？”って容赦なく返して出夢はスンっとなりそう。理澄に慰めてもらえ…。
摘菜さまと仲良くやれそう？なイズムリズムの初陣は一ヶ月待ってもらって今月は心ちゃんの交神で。
これは二ヶ月前のスクショだけれど、良いよね…強いよね…。ほぼほぼ両親の良いとこ取り。
そんな彼女のお相手ですが…彼是悩んだ結果、この方にお願いしようと思います。
はいこの方。大権現さま。
友くんの長所といえば、心ちゃんが低い技水は勿論ですが、身体の値が全体的に高い所に注目。
実は心ちゃん、奇跡的に表出しませんでしたが、裏に鷹比等由来の打たれ弱さ（小さい体水と土）を引き継いでいます。事故が無ければ次期当主になるお子だし（そういって何度事故を以下略）、防御に関する値が高めだと安心できるじゃないか…。
兎に角体の値がまともなら割と何とかなるんだ！あとぶっちゃけ顔が決め手だった！迷ったら顔！（待って）。
「友兄って…お前、何考えてんだ？」
「友兄さんの所に行くだけ！別にいいでしょ！」
物語的な展開だと、心ちゃん、黙って氏神になって行っちゃった友くんの所に殴り込みかけそうだなっていうのがあって。
彼女、いざとなったら友くんを粉さ…押し倒すくらいはやると思うんだよね…。交神については一族の意思が最上位で神の側の拒否権もないしね。
ほら心ちゃんが友くんを襲ってそうな絵面…っていうのは冗談として、元々心ちゃんはママすみかと長く過ごしていて、その後は保護者役が友くんにシフトしていったから末っ子甘えっ子な所が捨てきれずにいるんだろうな…。
「真心…止めておけ」
「何で？」
「何でって摘菜かお前。聞くなよそんな事。お前だって本当は分かっているんだろう？友兄は、オレ達がずっと重…」
「分かんない！友兄さんはずっと優しいの！変わらないの！」
今まで通りではいられない事、変わっていく事…友くんの死から始まった変化が、辛くて、寂しくて、認めたくなくて。それなのに潤は受け入れている風なのが悔しくて。一緒に家で過ごし、戦い抜いた頃のように、お祭りを楽しんだ時のように、優しくして欲しい、傍で穏やかに笑って欲しい。そんな風に願ったのかもしれない。
「友兄さんは、変わらないもん…皆、絶対に、変わらないんだもん…」
だけど…それで本当に、後悔しないのかい？
９月 九重楼
はい、おはようございます。
ってな訳で怒涛だった気がするの夏が終わり、季節は秋へ。
こちら摘菜さまの訓練の結果。
この火！っていう上がり方…。悪くはないけれど、出夢の時よりやや控えめか？
まあ友くんが独りで黙って氏神になって、かと思えば真心がその友くんの所に殴り込み（違）かけたとなれば、そりゃあ潤にとってはふて寝案件だろうけれどな。でもお前その度に摘菜さまに“なんで？！”って叩き起こされてただろ（苦笑）。
で、その潤ですが、健康度100を維持しています！良かった…！
来月には心ちゃんのお子が来るから、家族が六人になるね…。ここに友くんがいれば…もっと良かったのに…（涙）。
今月の摘菜さまは心ちゃんにお願いします。
同性だけれど、一寸想像ができないぞ。どんな会話しているんだこの二人…？
「摘菜ちゃん、凄く重要な事だから、最初に言っておくね」
「はい、何でしょうか」
「大概の鬼は、只管殴れば死ぬ！何度も！諦めずに！殴る！これで万事解決！」
「…成程、至言です。私の場合は諦めずに何度も叩き潰せば良いのでしょうか？」
「おい、摘菜に物騒な事を教えんなよ！」
では改めましてイズムリズムの初陣です。
引率役は潤にお願いします。
隊長！初陣の理澄と防御力がほとんど変わりません！（苦笑）。弓使いは専用防具があるから意外に固くなるにしてもこの紙装甲っぷり。
実際年少者の引率となると心ちゃんの方が安全なのですが、潤は友くんの子供達の初陣には絶対一緒に行きたいだろうなって思ったんだ…自分の初陣の時には友くんに一緒に行ってもらったから…彼に守ってもらったから…。
と、いう訳で行先は此方、潤の初陣の場所・九重楼！
「オレが初めてここに来た時…友兄が守ってくれた…」
一年と少し前、ほとんど歳が変わらない筈の友くんが、初陣の自分を守って戦ってくれた。
その重圧、苦しさ。そこから逃げ出しても良かった。捨ててしまう事だって出来た。
「それでも…ずっと一緒にいてくれたんだ…」
九重楼内部へ。
中々に積極的な出夢の進言。
ダメージも良いぞ！
あ、初陣の子狙いやがったコイツ！
兄をすかさず回復の理澄。優しい…！
イズムリズム成長。理澄も悪くないけれど…出夢がスッゲエ。
でも理澄に鏡向けちゃうんだね…可愛いなお前。
潤に鏡を向けるイズムリズム。
只管に友くんに鏡を向けていた潤が向けられる対象になるとはな…。
下世代に良い所を見せるぜ！
術「赤地獄」入手！…って、理澄！技風を早々に眠らせないで！（苦笑）
さっきから出夢がマジで凄い。流石ハイパースペック。
もう宝箱を爆発させるような子供じゃないんだ…って思うと（当時光無し使えなかった）それはそれで寂しい。
携帯袋の整理も兼ねて理澄に飲んでもらいます。
「…美味しくない…」
「オレも技水薬一気飲みした時不味いっていう感想しかなかったな…」
「理澄、」
「あっ、兄上、これもう一つあるんだけど…」
「…頑張れ…」
「応援アリガト…」
結局二個で計４の上昇。火系は一寸苦手なイズムリズム。
調子に乗って上層階へ。
あ、戦勝点２倍！先手は取れなかったけれど、併せで行けるか…？
今から思い返せばこれは完全に判断ミス。併せにかかる一ターンで敵から攻撃を受ける事を忘れちゃいけなかった。潤の紙装甲をフォローしてくれていた友くんや心ちゃんがいない事を忘れちゃいけなかった。
紅涙弾では敵を削り切れず…。
この後黒ズズ大将の赤地獄で潤が倒れ強制敗走…。
正直これ、潤がイズムリズムを守ったのかもという気がしました。誰もが体力を削られている中、大将の攻撃が初陣の子達に飛んで来たらきっと危なかった。潤が最前線で鬼の攻撃を抑えてくれたから、二人は助かった。嘗て友くんが潤や心ちゃんを守ってくれたように。そんな風に思えます…。
だけど、待って！本当に待って！！止めて！
うわああん…。
九世代目次男・潤。
交神の時にも言及しましたが、攻撃に優れる反面兎に角打たれ弱いのが彼と彼の家系の特徴。実際かなり早いタイミングで技・体の土が止まり、体水は心渡の成長ボーナス込みでやっと５００後半…。一方で体の火はかなり長い間上昇を続けて心渡の成長を促してくれました。
戦い方は心ちゃんに似た感じのアタッカー（足が速い、連続攻撃＆会心率ＵＰの心渡がメインウエポン）。ママ鵬喜ちゃんほどの天才性こそなかったものの、数多くの鬼を屠ってくれたと思います。
潤は潤で、鋼矢鵬喜ちゃん同時戦死の大きな影響を受けた子です。何しろ彼が八九寺家に来た時には母親の鵬喜ちゃんはもうこの世にいなかった。当時の当主だったすみかも酷く動揺していて破戒神さまの所に駆け込んでしまっていた（交神中）。
本来世話をしてくれるだろう大人がいない中、潤の目の前にいたのが同世代の友くんでした。潤にとって彼は地上で最初に頼れる存在。指導もしてくれて、自分の初陣でも一緒に戦ってくれた。守ってくれた人。
幼少期の刷り込みがよっぽど強力だったのか、兎に角潤は友くんが好きだった。どんなボス、どんな戦いであっても斬る！焼く！友くんに鏡！
潤の進言といえばこの三パターンしかないというくらい、常に友くんに鏡を向けていた。白骨城での捨丸戦は勿論、潤の高火力や攻撃力の高さが頼りになる部分も多かったのですが、それでも潤は空気も戦略も一切読まずに友くん一筋だった（笑）
生来の体力の低さと打たれ弱さからアタッカーでありながら守られる立場でもある潤。物理攻撃でも術攻撃でも２確とか怖すぎるぞお前。氷ノ皇子も余りの打たれ弱さにビビッてバフ積み見守ってくれたくらいだからな（苦笑）。
何て言うか…この辺が潤と友くんが決して相棒ではないというか、潤が何処までも友くんを慕って友くんが潤を見守ってという力関係が変わらない原因の一部だったんだろうなと思います。
潤の中ではそれで良かった。友くんは潤にとって兄、或いは実父母よりも、当時の当主だったすみかよりももっと親に近い存在。それで良かった。守ってくれて、怪我を治してくれて、笑ってくれて。それでよかった。
だけど、友くんの中ではそうじゃなかった。その事に気付けなかった。後悔満載の遺言を残すまで、誰にも何も言わず氏神になるまで気付かなかった。
そして潤は、不変を、変わらない事を望む心ちゃんとは違い、友くんの気持ちを汲んで、変化を受け入れよう、自分も変わろうって考えた。それは、高い心水からくる案外繊細な部分からだったのかもしれないし、丁度自分のお子が来るタイミングと重なったからかもしれない。
例え辛かったとしても、友くんはずっと傍に居てくれた。ずっと守ってくれた。その事実が失われる訳じゃない。だから、自分にそうしてくれたように、子供達を守ろうとした。うん、守れたよ…潤はちゃんと、出夢と理澄を守ったんだよ…。
だからこそ、彼は最後にこんな風に言えたんだろうと思うんだ。
ここでいう卒業って、きっと友くんにずっと甘えていた心を断ち切るっていう意味じゃないかと感じました。
だから…だから。潤はきっと、氏神に推挙されたとしても、断っていた筈。
ずっと変わらないなんて、きっと無理だから。
（だから負けない、必要が…あるのでしょう）
はい、潤には氏神推挙がありませんでした。大好きだった、何時も一緒だった友くんとは道を違える事になって…寂しいけれど、でも、オレはもう良いんだ。大丈夫だから。今更かもしれないけれど、遅かったかもしれないけれど、もう一人でも平気だから、独りで歩いて行けるから。だから笑って、オメデトウで送ってくれって、心ちゃんと、友くんに…言いたかったんだよ…きっとそうだよ…。
いやこれ無理でしょ…力落ちるでしょ…。
一緒に戦っていた二人が相次いで亡くなったんだぜ…（今回のはプレイヤーの所為ですが）
だけど、あれ…？心ちゃん…。
その健康度…。
…嘘でしょ。
←九代目当主・真心その五へ 九代目当主・真心その七へ→