八代目当主・すみか その七
２月 交神の儀
年長者二人を同時に失うという、最悪のスタートを切った1028年の八九寺家です。
…ど、如何なるんだこれ…。
兎も角もすみかの指導の結果の確認ターン。
お、これはかなり良い。技がやや控えめなのは仕方がないにしても、心と体は鋼矢が指導した時と同じ位伸びています。
鋼矢と鵬喜ちゃんが戻ってくるって僅かも疑わずに黙々と訓練していたんだろうなって思うと泣きそうだよ。
これよく長子ポジションの子が言われるイメージあるな（長広とか雪さんとか）。大丈夫、今の状況に甘えの余地は一切無い！（プレイヤーの所為だからね）
そして鵬喜ちゃんと天神さまのお子が来訪。会わせてあげる事も出来なかったんだな…スマネエ…本当にスマネエ…。
…っておいお前。
因みに此方友くんの来訪コメント。
まさかの二連続オネショ。大丈夫か九世代目男子（笑）。
気を取り直してお出迎えしたのは嘗ての鵬喜ちゃんの色合いを思わせる１４番くん。潤（じゅん）と命名。性別逆になるけれど、戯言シリーズに登場する人類最強の請負人・哀川潤から命名。
全身風色の癖に…この火！って感じの技の素質…。でもここは大江山越え以降伸び悩んでいた所なので期待が持てる。
心火も水も高い子でふて寝か…。これ、短気な自分に自覚があって、家族に八つ当たりするのが嫌で、イラっとしたら兎に角オレは寝る！寝るぞ！って感じだろうか。一見柄は悪くても根が素直っぽいのは足利や守に似ているかも。傾向掴めれば割とチョロい系（酷）
鵬喜ちゃんが交神した直後くらいは、技火はきっと伸びるだろうから薙刀士か拳法家…と考えていましたが、この展開の動揺が酷くて気付いた時には剣士にさせていました。でもこの子ママとお祖父ちゃん似で打たれ弱そうだしね…防具でカバーできると思えば悪くないかも。それと来訪直後のスクショも忘れていてな…（なのでスクショが一ヶ月後のもの）。すまん、ふて寝していいぞ（笑）
続いて此方。「心渡」の継承。
これまで鵬喜ちゃんが使っていた心渡は、同じ剣士である潤にそのまま受け継がれます。紅蓮の祠の炎に焼かれただろうにな…鋼矢と鵬喜ちゃん、きっとこれだけは守ったんだろうな…。
「思い出…？」
潤は鵬喜ちゃんに会った事が無いからね…。思い出と言われてもピンと来なくて戸惑ってしまうかも。
来た！会心率ＵＰ！
怖くても苦しくてもずっと鋼矢と一緒に戦い続けた鵬喜ちゃんだからこそ宿せた力なのかもな…。もしかしたら、鋼矢と鵬喜ちゃん、二人の願いの結晶なのかもね…どんな相手も立ち向かい、乗り越えて欲しいという願い…。
本当だね…強く強く生きないとね…。
とはいえ、八九寺さんちの現状…。
何とか戦えるのは１歳のすみかのみ。友くんはこれから初陣だし、潤はまだ訓練期間。
以前やらかした、親王鎮魂墓の敗走の時よりヤバい（あの時は鋼矢と鵬喜ちゃんが実戦経験を積んでいたし、二人でも真名姫に特攻出来るスペックを持っていた）。
とりあえず…。
潤の訓練を友くんにお願いします。
あと友くんの装備は鋼矢が使っていたツブテ吐きと交換。同じの持っているし、攻撃力向上する訳じゃない。でも…何だか心強いじゃないか…。
「…確りしないと…。僕は、潤くんより年上なんだから…」
二ヶ月にして世代長子の自覚が芽生えている友くん。芽生えざるを得ない状況でもあるし、そもそも友くんの素の性格が長男気質っていうのもありそうだ。
そしてすみかですが…。
本来もう少し遅めでもいいかなと思っていた交神に充てたいかと思います。
で、お相手。鵬喜ちゃんの時にちらっと言及したように、すみかのお相手候補って鳥系（だから鳥系って…）の神様でした。ぶっちゃけると９割方は鎮守ノ福郎太さまでした（因みに残りの１割はほぼほぼ氏神推挙があるだろう鋼矢だった）。
だけど、交神画面開いて選んだのは、彼でした。
はいこの方。破戒神八九寺さま。
すみかは同世代とはいえ鋼矢と鵬喜ちゃんとは少し年が離れている分、能力差も大きくて、必死に追いつこうとしていました。そして、だからこそ頼りになる兄姉だって信頼の思いも強かった。二人なら何の心配も要らないと紅蓮の祠に行く事を了承した。それが揃って戦死して…。あの時止めていればって自分を責める部分も、これから如何すれば良いんだろうっていう不安も大きいと思います。
で、如何して良いのか分からないこの状況で真っ先に助けを求める相手で浮かんだのが、八九寺家の氏神様だったんじゃないかと…。雪さんや鷹比等が氏神昇天した後に生まれているすみかだから、きっと天界に居る頃、彼等に会っていただろうからね（雪さんや鷹比等にしたって、弟分の娘だから、可愛がってくれただろうし）。
いやもうプレイヤーが助けを求めたいよ。雪さん…鷹比等…。七花も入れて、三人で親王鎮魂墓に潜っていた頃、楽しかったよな…。
後から思うと父親戦死したばかりの友くんに、戦死した母親を知らない潤を任せて自分が交神に言っちゃうの如何なのって感じなんですが（しかも相手の破戒神さま／鷹比等にしたって反魂で助けた娘が戦死した直後だぜ…）、其処に思い至らないくらい当時動揺していて…。
すみかって、元々自分で何かを選択した結果こうなった…っていう事がなくて、周囲の決断の結果を受け止めざるを得ない立場なんだよね。生まれた経緯もそうだし、今回もそうだし…。いっそ周囲を、今の状況を恨んでしまえばきっと楽なんだろうなって思うし、もしかしたらすみか自身もそう感じたのかもしれない。
「でも…それで、良いのでしょうか？」
でも、きっとすみか、そんな考えを打ち消すんだろうな。それこそお紺さん戦の時に考えたように“自分ばっかり”って言っちゃいけないって…。自分が不幸だと感じても、それを誰かの所為にしちゃいけないって…。
暗い感情に逃げてしまうには、すみかはやっぱり真っ直ぐな子だと思います。なのかが戦死しなければ生まれなかった子だけれど、パパ七花は決してすみかをなのかの身代わりとして扱わなかった。すみかとして愛してくれた。そんな記憶を持った子が、憎しみや悲しみに捕らわれる事はきっとないんだよ。
そしてこれは、交神の儀という、地上とは隔絶された状況だからこそ至れた考えだったりするのかな。如何なんだろう。
鵬喜ちゃんにはただ“丈夫で”と願っていた鷹比等。これはもしかしたら、すみかならば強くあれるという信頼からの励ましなのかな…。
「―――貴方なら、きっと」
３月 鳥居千万宮
何やかんや色々あった気がする２月。正直鵬喜ちゃんのお相手としては割と真剣に考えていたんだけれどね破戒神さま…。だけど何故かすみかに関しては全く考慮に入れてなかったから…何かこの交神相手が不思議で仕方がない（おい）。
でもきっとすみかにとってはもう一度歩き始めるきっかけみたいなものになったんじゃないかな…。
一方此方は実質お子様だけだった地上サイド。友くんの指導の結果。
これは…そんなに悪くないのでは？むしろ良い感じじゃね？
潤が苛々していても、それを受け止めてくれる友くんの図が浮かぶ。潤も友くんに懐きそう。うーん、若干能力に不安があるけれど、友くんがいれば９世代目はチームとしては上手くまとまれるんじゃないかって気がするぞ。
すみかのお子が来る前から友くんに対する謎の信頼感…。ただ、彼穏やかで優しい分、何時かストレスを爆発させるんじゃないかって懸念もある（こら）
二人で仲良く術も覚えました。
街に投資もしておきます。
商業・宗教部門には×20,000両、娯楽に×5,000、公共には×10,000。
そういえば八九寺さんち、娯楽（絵姿屋）と公共（相場屋）に一切足を踏み入れてない。そもそも美人画にキャッキャウフフしたり、相場で一喜一憂したりする余裕が全く無いんだよね…事故が多すぎる所為で（苦笑）。
何時かはそんな遊びが出来るのだろうかと思いつつ、今月の潤の訓練はすみかにお願いします。相性は如何だろうなこの二人…。
そして、友くんは…。
一人で討伐へ！
初陣なのでこんな忠告を頂いていますが…。いや、だけどこの状況だと前列も後列もないよね。流石にもう忘れない…。
携帯袋にも道具を詰め込めるだけ詰め込みます。
「一人なんて、余りに危険過ぎます！」
「…大丈夫です。無理はしないつもりですから」
少し前までこのシルエットは鋼矢だったんだよな…と思いながら、選んだ討伐先は此方、鳥居千万宮。
鋼矢が一人討伐に行った際に選んだ場所だからね…（そしてご先祖である忍野くん）。初陣にして一人討伐と言う、パパよりハードな状況に放り込んで本当申し訳ない…。でも、病を押して白骨城に一人討伐に行った学よりはきっとマシだから（言い訳になっていませんが）。
結界印で先手は取れるけれど、最初も最初ではこんなものか…。
首切り大将が反撃してくるの久しぶりに見た…なんて言っている場合じゃない！
念の為武器を単発に持ち替えて撃破！
落ち着いて先手を取れば危うくなるケースは少ないけれど…。一回一回の戦闘が本当に怖い。一人ってこんなに心細かったのか…。
でも、友くんは決して後退しようとは思わないんだろうな。
「ここで、僕が頑張れば…強くなれれば…きっと潤くん達を守れるようになるんだ…」
これから実戦を迎える潤や、すみかのお子の為に少しでも強くなろうという決意。何が無くたって友くんは“長男として”下の子を守ろうと考えるんだろうけれど、やっぱり、鋼矢や鵬喜ちゃんが戦死した事や、潤を早々に指導した事なんかがこの傾向をさらに強くしているんだろうか…。
これは凄いな！っていう派手さはないけれど、堅実さが感じられる友くんの成長。
何度目かの戦闘で連発式使えばいいんじゃね？と思い出すプレイヤー（またか）。
やった…！
伝授して貰った奥義のお陰で戦っていけるよ…。有り難う鋼矢…。
よし、鉄クマチームも行ける！
気付けば千まで来ていました。
取り合えず宝箱明けていきます。補助系の術、暫く習得できなそうなので、この辺結構大事になってくるかも。
友くん、心火と風…！止まるには早すぎやしませんか…？
動揺して金トラチームにぶつかってしまい、双火竜の洗礼を浴びる羽目に。火術怖い…怖い…。
危ない時は引波の御守で退却！命大事に！
気付けば技力が赤信号になったりしましたが…。
初陣の子がたった一人で。戦い抜きました…！
きっと潤もすみかも、この言葉を聞いた途端に外に飛び出したんだろうな…。
「友兄！お帰り！」
「…うん、ただいま」
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