七代目当主・七花 その八
１２月 交神の儀
８世代目の二人は何とか歩き出した感があります。真名姫も倒せたし…。兎も角も体を動かす気力があれば何とかなるもんだ（脳筋の発想）
何かと出費の多い年末に嬉しい報奨金。
こんなお知らせも。
…投資してたっけ？（おーい）
ここ数ヵ月それ所じゃなかったのですっかり忘れていたというのが本当の所ですが、この展開だからな…。
本来下世代に伝えている筈の、討伐以外の雑務が完全に遮断されているような感じだろうか（この辺の報告にしたって鋼矢と鵬喜ちゃんが代わりに聞いてそうだし…）。七花だって、そんなに急いで伝える事でもない。まずは戦いに慣れて、それから追々なのかを中心に皆に伝えていけばいい、程度の位置付けだったんだろうなと思います。それが…なのかが先に亡くなるとか…もう本当駄目だ（涙）
泣きたくなりながら確認する七花の状態。
えっと、あの…、健康度…微増してませんか…？
思わず引っ張り出す先月のスクショ。
うん、間違いない…増えている…。
何なのこれ。メンタルはボロボロなのに、一族の身体能力が勝手に回復させてんの？辛い…。
そしてこれ…このタイミングで、僅かであっても健康度が増えたって…。つまり１歳９ヶ月を超えるって事…だよね。マジか…マジで八九寺さんちの男子最長記録を更新するのかお前…。
娘を亡くした父親が？当主だから、自分が助かってしまったから、なのかを助けられなった七花が長生きするの？先月ちらりと考えていた事が現実になるの？と、動揺する気持ちを抑えつつ投資。
娯楽と公共部門に×15,000両。これで公共が１ランクＵＰ。
これは奉納点が下がったお知らせを受けた鋼矢や鵬喜ちゃんが今までの記録を確認しながらやっている事なのかな。勿論、万全からは程遠い七花に兎に角いい薬を飲ませてあげたいっていう気持ちも強いんだと思う。
さて、今月こそ如何するか。
先月、８世代目の二人を討伐という形で行動させたのは、七花にもう一度交神＠なのかが生まれ変わってくるかも、というのが動機で、七花にもそれを伝えたんじゃないかと思います。
どっさり…かどうかは兎も角も、奉納点もすっからかんにならない程度には確保しました（しかも奉納点下がったし…）。
だけど、この“生まれ変わる事を期待する”を七花のモチベーションアップ要因として持っていけるか…というのが難しくて、リアル時間で一週間悩みました。
似たような感じで行くと、忍野くん戦死のショックから立ち直れなかった余弦が浮かびます（どさくさ紛れに忍野くんのスクショぶち込んでくるプレイヤー。あと茶々丸様、この時四回目の交神なのに何でこんなに奉納点リーズナブルなの？）。
余弦は自分が兄を助けられなかった事を認めたくない余りに、忍野くんのパパである茶々丸さまと交神（自分の父神でもあるんだけれどね…）、結果生まれた忍に“おしのにいさん”そのものを見続けましたが、七花は…そういう事は出来ないんじゃないだろうか…。
パパ創作くんに見守られ、粉雪や鷹比等に助けられ…これまで自分らしさを削る事無く、真っ直ぐに進んで来られた強さが、自分のやってしまった事、出来なかった事を否定するような、現実を自分に都合よく合わせるような事を許さないんじゃなんって気がするんだよね…。自分が助かってしまった。だからなのかを助けられなかったという現実を胸に抱えたままだからこそ、仮に交神したとしても、生まれてくる子供は決してなのかじゃない、例えなのかの生まれ変わりだったとしても、なのか本人ではない、そういう理性が働く子。
だから、理性での判断は“交神はしない”だと思います。
だけどさ…だけど…。
粉雪もいない、鷹比等もいない…。誰にも頼れない状況の中、一瞬だけでも、自分に嘘を付きたいって気持ちがあったんじゃないだろうか…。
なのかが生まれ変わる、また元気に駆け回れる、そんな奇麗な夢に、縋りたくなるんじゃないだろうか…。
八九寺家の男子はパパ創作くんも含めて１歳９ヶ月超えた事ないし、じゃあ来月には自分も死ねるんだってて…思考を停止してしまったんじゃないだろうか…。
（プレイヤーの視点だと七花は夢を見ただけじゃ終わらない＝ここで交神すると子供と顔を会わせる事になるって分かるんだけれど…ここで神視点を持ち込むのも違う気がして…）
あの子はずっと、前を向いていたんだろう？
1027年
１月 忘我流水道
怒涛の年末が過ぎ去り、気付けば八九寺家の新年です。
明るい挨拶有り難うイツ花さん…。
この空気読めない感が今は好きだよ…。
春の選考会のお誘いも頂きました。
タイミング的に欠席かな。春は欠席続きで申し訳ない。
そして鋼矢元服のお知らせ。
ここ数ヵ月は彼が中心になって一族動かしていた感があるけれど、元服前だったんだ。性格的にも決して積極性がある訳でもないのにさ…。なのかや鵬喜ちゃんがキャッキャフフフとやっている後ろを歩く、で十分だった筈なのにさ…。
だけどその場その場の状況判断に優れた能力を持つ鋼矢がいたからこそこの崖っぷちの道を歩いてこれたのも確かなんだよね…。
これは無いものを求めるよりあるものをより伸ばす方が確実性があるって考えているのかな。
恒例の七花健康度チェック。
微減しました。これが本来の健康度低下のタイミングか…。
だけど七花の中では今月で終わりだって考えがあるだろうから…変な風に前向きになってそうではあるよな。一寸笑顔を見せたりすして…（自分で想像して辛くない？辛いです）
順番前後しますが、漢方薬屋さんに新薬登場のお知らせもありました。
「七花さん…薬…新しいものが、出来たそうです」
「…そうか」
「あの…飲んで、みませんか…？」
「いや、オレは大丈夫、だから…」
七花、これまで全く漢方を服用していません。鋼矢や鵬喜ちゃんは勿論飲ませたいって考えていて、だからこそ少しでもいい薬を…と投資もしたけれど、七花に少しでも健康に、なんて感覚はないだろうしね。
それとこれまでは当主の健康度が低下開始のタイミングでお邪魔していた幻灯屋さんにも行っていません。なのかがいない中で写真撮ろうなんて思え…ないよなあ…。
一先ず今月も討伐です。
行き先は二ヶ月前と同じ忘我流水道。真名姫が復活していない中、更に奥に進んでみたい。
冬の忘我流水道、寒そう。
赤い火も無し。
今月も鋼矢のツブテ吐き、鵬喜ちゃんの美剣白鳳が眩しいな…。
さくっと人魚の瀑布へ到達。
永久氷室へ。
足利・創作くんコンビで此処に来た時の寝太郎→回復→寝太郎…以下エンドレスという泥沼を思い出したので、さっさと寝太郎をかけてみます。
真空源太斬を喰らえ！
元の素質故だって分かっているけれど、鵬喜ちゃんの成長、防御捨てている感が強い。
「頑張らなくちゃ…皆の為に…頑張らなくちゃ…」
此方は鋼矢の成長。技は水・風が伸び始めたかな。一方で相変わらず心の火を燃やすつもりはないらしい。これは兎に角冷静でいなければならないって考えている事の表れだろうか。
「常に視野を広く…最適な判断を…今度こそ間違えない様に…」
（寝太郎が使える）鋼矢が眠らせ…。
（攻撃力が高い）鵬喜ちゃんが斬る！
基本はこのパターンで永久氷室内を突き進みますが、やっぱりプレイヤーのスキルでは手数の足りなさは補えない…。
何とかここまでたどり着きましたが…。
宝箱を目の前にしての討伐期間終了！めっちゃ悔しいなこれ…！二人の健康度も然程低下しませんが…、家で待つ七花の事もあるからな…帰還します。
そして帰還しても当主交代の画面には至りませんでした。
七花…やっぱり八九寺家男子の最長寿命を更新するのか…。
うん、プレイヤーは分かっていたよ…。分かっていたけれど…。辛い…。長生きがこんなに辛いの何でなんだ…。
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