七代目当主・七花 その七
１１月 忘我流水道
先月色々な事があり過ぎて如何していいのか分からない八九寺家です。
ハイスペック青年とあっさり生まれの子が二人の魔法少女達（もうそのネタで引っ張るの止めようよ）…これは余裕ある世代になりそう。毎月大ボス倒す？もしかして髪狩り行けたりする？と考えていた自分を殴りたい。
いや、だけどね…あっさりモードの数値の高さに浮かれて道具類の補充と確認を怠ったプレイヤーが悪いってのは重々承知だけれど…。だけど、もう何度でも言うけれど、１歳６ヶ月の七花が生き残れたのに、３ヶ月と２ヶ月の鵬喜ちゃんなのかが死亡判定回避できなかったの何でなんだ…。
勿論七花に死んでほしかった訳じゃないんだけれど、天界の意志が働いてなかった？うっかりして規格外で誕生しちゃった子、面倒が起こる前に回収しようとしなかった？
改めて、反魂で一命を取り留めた鵬喜ちゃん。カラーがパパ鷹比等と同じなったんだけど…。
いや、本当これは知りたくなかった。鷹比等…てっきり風目だと思っていたのに、土目だったんだ…。１０番くんキタ！という所にしか注目が行ってなくて、技土足利の良い方継いだ事にも今回氏神の情報見るまで分かってなかったけれど、目の色が技準拠のＲ番で、鷹比等の表出させた小っちゃい技土からの土目っていう連想は全くなかった…。
来訪時、明らかにパパ似の粉雪・七花を差し置いて父君似って言われてえ？何処が？（笑）って思ったりもしたけれど、そういえば七世代目で父親と同じ目をしているの鷹比等だけじゃないか…。そっか…他は似ていなくても瞳の色だけは足利様と同じですネっていう意味で“どちらかといえば”父君似だったんだ…。
伏線の回収が見事過ぎて泣くしかないよイツ花さん…！
取り合えず若干の逃避も兼ねて改めて氏神昇天した鷹比等の様子を見ます。
風属性なのは予想通り。うーん、防御に関する部分にちんまりしたものを持っているのが怖いけれど、上手い事素質引き継いでくれれば相当強い子が生まれるんでは（そうはいかないのが俺屍だけれどね…）。
そしてもう少しで粉雪と並ぶ位置だったのが一寸惜しい。鷹比等は白兎の帽子が固定装備だったから、美々卯様の仲間だと思われたんだろうか（苦笑）
そして氏神昇天に関して、寿命月前に本人に意思を確認するって決めておいて、早々と寿命を全うする事亡くなった＝氏神になるかならないかの意志を確認していない鷹比等…。
これについては当主の七花は全く関わっていなくて、観音母もとい粉雪の一存かな、という気がします。
ゲームの順番からすると、七花の死亡判定回避→鵬喜ちゃんの死亡→鷹比等の反魂→鷹比等の氏神推挙→なのかの死亡だから、なのかが亡くなる事なんか全く想定せずに鷹比等の氏神昇天を了承した訳だけれど、物語的な展開からすると、鵬喜ちゃんの死亡→鷹比等の反魂→鵬喜ちゃん助かった→七花も何とか助かりそう→なのかの死亡だと思うので…。見栄っ張りのなのかだから、自分の所為で危険な目に合わせてしまったパパ七花や鵬喜ちゃんが助かるのを確認してからやっと倒れられたと思うんだ…。
（自分が助かったばかりに）娘を助けられなかった父親に、反魂で亡くなった、それこそずっと一緒に戦ってきた兄のような存在を、死んじゃったけど氏神にする？しない？って決めさせるって…そりゃないだろうと感じたので（まあ天界サイドならその位空気の読めない決断を促しそうではあるんだけれど、プレイヤーのメンタルが確実に死ぬのでこんな風になりました）。
雪さんも悩んだと思うんだけれどね…。あのまま亡くなっていれば、娘を助けられた、皆無事でよかったっていう気持ちだけを抱いていられたのに、氏神になったらこの泥沼の展開を目の当たりにして、しかもそれを如何する事も出来ないんだから…。
でも、独りでだってやっていくって決意しておいてなんだけれど、こんなになっちゃったら雪さんだって支える人が欲しいじゃないか。地上の出来事に関してほぼ無力だって事は嫌っていう程思い知らされた筈だしさ…。
と、言う事で八九寺さんちの氏神昇天に関するルール追加。
・寿命月前に本人の意思確認をせず亡くなった場合は粉雪と鷹比等が最終決定権者となる。
…何か凄い存在となったな雪さんと鷹比等改め観音母と破戒神。こうして見ると字面も対になっているっぽくていいじゃないか。
「すまない…。私は、結局お前を巻き込んでしまったな…」
「いや、でも、これからも一緒にいるっていう約束、守ってくれたって事じゃないですか」
「…いやあれは無理だと思ったから約束していない筈だが」
「でも結果として、一緒にいる事になりましたから…今は…そういう事に、しておきましょう。僕達は無力だけれど…でも一緒に居れば、きっと…何か出来る事が、まだ、きっと…ある筈です。一人で背負う事はありませんよ」
「そうか…そうかもしれないな…」
まあこの二人なら大丈夫だと思うんだ。
問題は地上サイド…。これは本当もう如何しよう…。
１ヶ月前はこの家、５人いたんだぜ…それが一気に３人に…。
子供の方が先に戦闘不能になったのは、守・学親子もそうだったけれど、この時は学は助かっているから其処は救われているんだよね（守のメンタルはボロボロだったけれど）。
今回は二人で戦闘不能になって親だけ助かって…しかも当主だから反魂も出来ないってさあ…。
これが今の七花。
先月健康度が下がっていなかった事からして、１歳８ヵ月以上（スクショこそありませんが、先月の討伐でランクＵＰした時に体の成長が止まっていなかったのでおそらく１歳９ヶ月以上）は確定なんですが、こんな状態の彼を戦力に数えられるかって…それは無理だよな…。仮に長命でこれから健康度が僅かでも回復したら…如何だろう。元々七花はパパ創作くんとはかなり素質が違うし、この奇跡の死亡判定回避からしてあり得ない話じゃない気がする。…けど…これで長生きパターンだったら逆に辛すぎるだろ。
今の七花が何を望んでいるかって、やっぱり“死にたい”じゃないかって気がするんだ…。そもそも八九寺さんち、当主を継承する事で戦闘不能に陥ったものの死亡判定回避した例が既にあるので（五代目当主の学）、その後の創作くん、その次の七花も、当主を継承した時点で継承者はほぼ確実に死なないって知識があるんだよね。手段がある事は分かっているのに、それが使えない。何故なら自分が死ななかったから。助かってしまったから
オレが死んでいればよかった。そうすればなのかは助かったのに。
まだ生きている。
まだ死んでいない。
――――何で生きているんだ。
娘を亡くした父親。絶望ど真ん中。そんな七花が八九寺家男子最長寿命を更新するのかよ…そんなの想像しただけで胃液吐きそうだ。
本当これから如何しよう。
ざっくり分けると取る道は二つ。このまま鋼矢・鵬喜ちゃん二人体制を続けるか、七花がもう一度交神して兎も角も早目に人数を増やすか。
…こっちの方が明らかにメリットが大きい！というものはないんじゃないかと思います。スペック高い鋼矢とあっさり生まれの鵬喜ちゃんは強いからね…。少し気になるのは二人共火が弱いのと、少人数プレイ出来る程のスキルがプレイヤーに無いって事。まあこれは人数増えても変わらないけど…。
ただ、感情的な所で行くと…なのかの遺言がね…。
これだったから。
同世代の子達に関しては、この言葉に縋るのが一番モチベーションを維持できる方法じゃないかと思うんだよ…。
少なくとも鵬喜ちゃんには効くし、鋼矢もきっと、この言葉を起点に、なのかの母神、モミジ様の所に赴くだけの奉納点を稼ぐ為討伐に行こうって誘うと思うんだ。鋼矢って、心火は全く燃えていない割に消極的ではないので、その時々の状況の中と、今取れる手段の中から最善の方法を見つけるのが上手な子。だから言葉は悪いけれど、兎も角も鵬喜を立ち直らせる為にはなのかの遺言を利用するっていうのが最適解だって思ったんじゃないかな…。
「もう一度交神…同じ両親からなら、きっとなのかは生まれ変わってくる筈だから…」
「そうか…そうだよね」
「その為におれ達で奉納点を稼ごう」
「そうだね。わたし、頑張るよ。七花さんとなのかちゃん…皆の為に、頑張るよ」
“家族の為に戦う”が自分を助ける為に亡くなったパパ鷹比等の生き方で、それに沿わせるのが手っ取り早い立ち直り方というか。
ただ、鷹比等の遺言が“丈夫でいてくれ”なんだって思うと、パパは娘にはそんな戦い方をして欲しくないんじゃ…とも感じるんだよな。元々この家系は家族の為に無茶を無茶とも思わず戦う傾向が強くて（戦死者多いのがそれに拍車をかける）、だから鷹比等もゴリゴリ健康度削って奥義を打っていた訳だけれど、彼の場合、自分のそういう傾向に自覚があって、粉雪や七花の存在がストッパーになっていて、本当にヤバいっていうラインは超えないようにっていう意識があったんだよね…。だけど鵬喜ちゃんって、自分は父親の命を引き換えに助かったのだから、それ以上に、何なら命を賭けてでも皆の為に頑張らないとって無茶をしそうな気がする。そして鋼矢も（目先の立ち直りの為に）そんな気持ちをあえて煽りそう。
ぶっちゃけると奉納点は神格上がったモミジ様に届くくらいは辛うじてあったんだけれど、そこは内緒にしている感じかな。あと流石に娘を亡くした直後の父親に“なのかが生まれ変わると思うんで交神行っときます？”とは言えないしさ…。なので今月は討伐。
この二人で何処まで行けるかを試してみたい。
鋼矢を隊長に、行き先は強化月間でもある忘我流水道！（そんなお知らせのスクショを撮る余裕はなかったよ帝…！）
尚赤い火もありませんでした。
鋼矢のツブテ吐きが火（岩か？）を吹くぜ！
この子は本当優秀だな…。
一方鵬喜ちゃん、少し肩に力が入っているのか攻撃をミス。うーん、反魂で蘇ってから、今までと少し感覚が変わっている所もあるのかもしれないな…。
今度はヒット！ダメージ量は凄いんだよね。
白浪を喰らいつつも…。
危なげなく上流へ。
技火が低い二人だけれど、ここは火術のダメージは抑えられるから少し安心。
パパ譲りで技土と体土の上昇鈍目の鵬喜ちゃん。
二人の攻撃が凄すぎて鬼が潰れかけてるスクショ（笑）
道中鋼矢が眠らされたりもしましたが、上流も全く危なげなく突き進み、気付けば人魚の瀑布へ。
えっとこれは…如何する？行っちゃう？
「頑張る…皆の為に…頑張らなくちゃ…」
ってな訳で、真名姫にご挨拶。
それならこっちにだって死ねなかった子（七花）がいるし、生きたかっただろうに生きられなかった子（なのか）もいるし、反魂で命を落とした子（鷹比等）もいるんだぞ！
ついでに反魂で命を救われた子（鵬喜ちゃん）が目の前にいるんだぞ…！
不幸自慢をするつもりはないけれど、今回は封印されている神様に同情しちゃうよりも、うちの一族も負けてないぜ！っていう気持ちが勝るなあ…。
此処で真名姫より先に動けるか如何かが勝敗の分かれ道だと思うのですが、初手は鋼矢！速鳥。
二番手の鵬喜ちゃん…眠らせてみようとするのは中々賢い進言。だけど外した場合が怖いからな…ここは水祭りでお願いします。
ここで一回目の真名姫！
雑魚を瞬殺してきた鋼矢・鵬喜ちゃんもでも２確！？怖っ？！
回復回復…。
鵬喜ちゃん、相手は吹っ飛んでいかないと思うよ…。
よっぽど真名姫が怖かったんだな…。凄い動揺してそう。
相手が真名姫を三回打つまで回復優先の水祭り土祭りで技の数値上昇を行います。
土が高くない鵬喜ちゃんと水がそれ程でもない鋼矢では、鏡で映した時点でどちらかの数値が弱くなってしまうので地力を底上げする作戦で。
水祭り一回挟んでの二回目の真名姫…！
耐えた…！
春菜春菜…。この術を上世代が頑張ってゲットした事を思い出し、あの時も七花を入れて三人だったけど今とは全然違うよな、雪さんと鷹比等と一緒で楽しかったよな…とスンっとなるプレイヤー。
ここで真名姫がもう一度水祭りを使った為此方に多少余裕が出来ました。
現在のスペックはこんな感じ。
お互い得意分野がかなり上昇しています。いやだけど油断できない三回目までは…と盛り盛りしていたのですが、ふと気づく。
あれ、水祭り二回使ったら真名姫って三回使えないんじゃね？（もっと早く気付けよ…！）
締まらない事この上ないですが、ここから攻勢です。鵬喜ちゃんで試しに通常攻撃！これも悪く無いダメージ！
通常攻撃ならそんなに心配する事はないけれど、先の討伐での敗走もあるし、回復はしっかりしたい鋼矢。
鵬喜ちゃん、鋼矢通常攻撃！
此処で疾風剣粉雪行ってみます。風が強い鵬喜ちゃんならきっと決定打！と思ったらこれがミス！
また進言に野分入れてきた。鵬喜ちゃん凄い動揺している。
「ご、ご免ね…ご免ね鋼矢くん…」
「大丈夫。立て直せる。落ち着いて…無理に強い技を使わなくても良いから」
ってな訳で、鋼矢と鵬喜ちゃんの通常攻撃で敦賀ノ真名姫撃破！
鋼矢は技土が流石に限界か？
鵬喜ちゃんは相変わらず風が伸びるね…美剣白鳳を使う為に生まれたような子だな…。ただ今回は妙に攻撃ミスが目立った気がします。彼女の場合はメンタルの方の問題かなあ…無理に自分を奮い立たせている感じではあるもんな…。
いっそ殺されたいって思っているんだろうなって七花の事を思い出しちゃったよ…（涙）。
この後ちょこっと永久氷室にまで足を運んで討伐期間終了。健康度は然程低下しませんが、帰還します。
七花…そもそも鋼矢や鵬喜ちゃんが出かけて行っている事に気付いていたんだろうか…。
兎も角も鋼矢と鵬喜ちゃんは再び歩き出しました。手番の運もあったのかもしれないけれど、真名姫にも勝てました（っていうかこれでまた戦闘不能者出したらどうするつもりだったんだ…）。だから多分この二人は大丈夫…。
来月、七花がどんな決断をしても、その結果を受け止めて…受け止められる…かなあ。
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