四代目当主・今日子 その一
1022年
１月 鳥居千万宮
四代目は最年少で余接ちゃんの娘である今日子さん。
余接ちゃんも長命っぽいなーもしかして守の子供が当主になったりするのかなーと考えていたかつての自分の浮かれっぷりが痛すぎる。
何時にも増してテンション高い感じのイツ花。
彼女も母親の戦死という形で唐突に当主に就任してしまった今日子さんを前に、意識して明るく振舞っているのかも…。八九寺家のイツ花は一族と割に距離が近いイメージ。
しっかり者の今日子さんなので、今までの記録に目を通してこの時期は京の復興に投資している…と気付いている筈。なので商業部門に5,000両、宗教・娯楽・公共に3,000の投資。商業・公共がランクUP。
ただ、これはほとんど機械的な感じで、次は何をしようか…という、当主＝自分の裁量で決まる所で完全に立ち止まってしまいそう。守や厄介だってそんなに早く立ち直れるとは思えないし、そもそもこの男子二人は余接ちゃん、今日子さん親子に頼っていたからな。
そしてまさか余接ちゃんに先立たれるとは思っていなかった最年長者・扇ちゃん。６３まで低下した健康度を一日三回の千金人参で７１まで回復させました。
扇ちゃんは忍と余接個人は好きだけれど、八九寺家として尽力する気持ちはそんなに強くない子です。実際、四世代目全員が戦えるようになったし、自分はもう良いかな、と考えていました。システム上は年齢的なものとはいえ、忠心が下がらなくなったのもそれを裏打ちしているような気がしていました。
だけど何かあった時には…と、余接が扇ちゃんに子供達の事を頼んでいて、実際にその“何か”があってしまって…そんな状況で彼女が何もしない訳はない、と思うのです（因みに１２月の会話は、きっとこの二人はそんな話をしているだろうな…と討伐前にぼんやり想像していた程度で、まさか本当になってしまうとはプレイヤーも想像していませんでした）。と、言う訳で扇ちゃん、自主的に漢方を飲んで戦装束を着て、討伐を促したんじゃないかと。
「何をぼうっとしているのですか皆さん」
「あの、その恰好…」
「討伐です。決まっているでしょう」
「討伐…って。だけど」
「貴方達は、進まなければならない。それが出来る。それだけの力がある。私がそれを見せます。さあ、準備をしてください」
「…行きましょう。守さん、厄介さん…そうです、私達は、行かなければならない…行きましょう」
四世代目全員に訓練をしているものの、彼等と一緒に戦ったのは選考会の時だけ。討伐を共にした事はない扇ちゃん。元々積極的に下世代に関わる性質でもなかっただけに、子供達にとっては一寸距離のある人だな…という印象でした。それが向こうから討伐を提案されて戸惑った筈。
ただ、何しろ唐突に余接ちゃんという頼れる存在、しかも当主を亡くして如何していいか分からなくなってしまった子供達なので、年長者が導いてくれるというこの状況は本当に有り難かったと思います。
そして当主就任時の記念撮影。これも扇ちゃんが促したのかも…。
余接ちゃんが当主就任した時と同じ額にしてみました。実際は扇ちゃん、子供達からは一歩引いた感じで写っているんだろうな。
さて、改めて扇ちゃんを討伐隊に加え、行き先は鳥居千万宮。
双翼院と悩んだのですが、今回こそボスに挑みたい！だけど風の術は怖い…（余接ちゃんがやられたのは直接には亡者姫の自爆だけれど、その前段の太刀風によるダメージも相当だったから）。何しろ凡ミスが多いプレイヤーなので、芭蕉嵐に耐えられずまた戦死者出したりしたらもう目も当てられないと考えての選択でした。
物語的には、討伐先を選んだのは扇ちゃんで、彼女は忍が最後に行って戻って来た所だから心強いとか、そんな気持ちだった筈。
扇ちゃん、現役時代を彷彿とさせる真っ赤な進言。
無限鳥居にて「黒媛ノ薄絹」を入手。宝箱の強壮心土薬は厄介に→５上昇。
そして暗黒大鳥居にて稲荷ノ狐次郎戦！
殺意溢れる扇ちゃんですが（守への鏡も、攻撃力を少しでも上げたいっていう意思を感じる…）、ここは堪えてもらい守・厄介メインで攻撃していきます。扇ちゃん、今日子さんは武人をかけたりお雫を掛けたり。
何処となく場当たり的だった印象が薄れ、堅実さが出てきた守の進言。
今回は攻撃的な方に振り切れたらしい厄介。燃やしたいのか。
ママ扇ちゃんはもっと攻撃的になっているけれどな…！
忍の時は冷や汗かきながら戦っていた狐次郎ですが、今回は危なげなく撃破！やっぱり強くなっているんだよ八九寺家…。
手に入れた技土薬二つは守と今日子さんに。守→２上昇、今日子さん→５上昇。
今回はその先、お稲荷御殿へ。
扇ちゃんにとっては久しぶりの黄川人。昔は一々語りに突っ込んでみたり茶々を入れたりしていた彼女も、流石に今回は何も言わず…という感じ。
『おや、如何したの君？久しぶりに会ったと思ったら、随分と静かだねェ』
「…そうですね。色々ありましたから…」
途中で術「土祭り」を手入れつつ、大玉殿から孤美姫の間へ。
やかましいこっちは目の前で先代当主が殺されてんだよ！と思いつつ、首吊りお紺戦！
今度こそメインは扇ちゃん。本当今回の討伐での進言は殺る気で満ちているな…。案外“何でアタシばっかり…”というお紺さんの言い分を笑い飛ばせず少しイラっとしたのかも。若手に武人で補強してもらいつつ、創作時は使う事なく終わるかと思われた連弾弓を放ちます！
…しまった木霊の弓を装備させたままだったと気付いたのは連弾弓を放った後。結局ダメージは１００越え程度。安定のスクショ失敗！
今度はお紺さんのターン！扇ちゃん狙うの止めて！
流石の扇ちゃんも回復進言。結局この時、回復採用してないような気がするんだけれど、じゃあ実際如何したのかを覚えていない（おい）。
次に手番が回って来た厄介、扇ちゃん体力１００切っているから！常盤ノ秘薬じゃなくてお雫かけてあげて！
ジタバタしている間にお紺さんに眠らされている守。
今度は今日子さんに言われる前に神仙水！
守の進言、本当堅実さが増した。やっぱり目の前で余接ちゃん亡くして、それまでの何処か浮かれた感じの自分が物凄く情けなくて悔しかったんだろうな…。
（プレイヤーの所為で）初回の奥義ほぼ無駄撃ちだしお紺さん覚悟にがっつり攻撃されるしという散々な目にあいつつも、気持ちが全く折れていない扇ちゃん。相変わらず進言に入れてくる奥義。何かもう…この場で命が果ててもいい覚悟としか…（涙）。その心意気に応えるべく、今度は忘れずに装備をモモタ弓に変更して再度連弾弓！
結局今回もスクショ失敗しましたが（苦笑）、今度は５００近いダメージ！
最後は守の一撃で撃破！人妻に誘惑された面目躍如です。
お紺さん…可哀想な人ではあるんだよな…。
大した宝は手に入れられませんでしたが（強壮心土薬が一個あったので厄介に→５上昇）、四世代目にしてみれば、あれだけ強い鬼だって倒せる、その力があるという事、そして扇ちゃんがその“強さ”を見せてくれたのは、きっと自信回復につながった筈…！
扇ちゃんの健康度がヤバいラインに。
まだ時間が残っていたので少し雑魚戦。悪羅大将から「花連火」入手。
実はこの時の戦いで間違えてもう一度連弾弓を使ってしまい、扇ちゃんの健康度は危険レベルに。さっきから何やってんだ本当に…。八九寺家の一番の障害はプレイヤー自身だよ…。
本当扇ちゃんの健康度が洒落にならない…覚悟を決めて帰還します。
２月 九重楼
イツ花笑顔の報告。他にお店の品揃えも充実したり、相場屋さんが開いたり…と教えてくれました。
帰還直後はシリアスな顔＝扇ちゃんが亡くなる報告を覚悟していただけに、嬉しいよりも拍子抜け。思いがけない展開に情報が処理しきれず、お店の話も剣福さんの話もほぼスルー。相場屋さんに至ってはこのプレイ記書く為にメモを見返すまでこのタイミングで開設されていたの忘れていたし（笑）。
それと厄介が元服。特にコメントもなかったから聞き流していた（ごめん）
そして扇ちゃん。一体如何いう状態に…と開いたステータス画面に衝撃。
健康度６って…三世代目で一番八九寺家に執着がなく、一人残されている彼女がここまで粘るのって何なの…。そりゃあ厄介だって自分の交神の希望とか言っていられないよこれ。
扇ちゃん、余接ちゃんから託された子供達の背中を押した、だけでは約束は果たせない。子供達だけの力で討伐に行って戻ってくるのを見届けるまでは…って考えたんだろうか。だけど一桁って…。伊豆湖や忍が無理を押して戦っているのも辛かったけれど、余接ちゃんの戦死から続く（何だったら忍が死んだ頃からでも）展開にプレイヤー泣きそうだよ。
当初は少し早めだけれどこのタイミングで守の交神…と考えていましたが、無理！色々予定は変わっても、これは扇ちゃんの頑張りに応えるべき…！
「なあ今日子さん、扇さんに、俺達が大丈夫だって所、見せようぜ」
「そうですね。私もそう考えていました。厄介さんは…如何しますか？」
「今日子さんと守さんと一緒に行くよ」
「…それで良いんですか？」
「家にいても出来る事は無いからね…」
という事で、四世代目の３人だけで討伐に行きます。扇ちゃんは勿論留守番。漢方も…ここまで来てしまうと服用させた方が逆に辛そうでそのままです。
いざ出陣…！の前にそうだ剣福さん…と思い出し（物語的には、討伐に必要なものを買っている最中に偶然見かけたとか、そんな感じ？）、ちょっと覗いてみます
冷やかし失礼しました！
改めまして強化月間でもある九重楼へ。赤い火は無し。
坂を駆け上がり、達磨さんもとい七天斎八起も復活していないのでそのまま九重楼内部へ。
相変わらず技水の伸びがいい今日子さん。ここにきて心の火の上昇が目立ってきたような気がします。当主として前に進む決意の表れかも…。
そして「闇の光刃」を入手！薙刀士不在となってしまった八九寺家なので手放しで喜べるかっていうと…。正直もっと早く…せめて一年前、忍が存命だった頃…という気持ちもあるのですが、やっぱり嬉しい戦利品です。
守もやっぱり火が目立つ気がする。
今月の進言が堅実になった守と変わらず攻撃的な厄介。
決して無茶はせず、着々と鍛えて討伐期間終了。帰還します。
欲を言えば難民状態の「拳の指南」が欲しかった所ですが、派手な戦績がなくたって、四世代目だけの力で戦って、ちゃんと帰って来た事が何よりの吉報です。
そんな報告、扇ちゃんの耳に届いたのか如何か…。
三世代目の真ん中・扇ちゃん。忍野くんの戦死から続く忍の存在も含め、薄暗かった八九寺家の雰囲気を、“よく笑う”コメントで吹き飛ばしてくれました。
常に冷静な視点を失わず、どんな物事も笑って楽しめる扇ちゃん。そういう彼女だからこそ、忍にとっては救いになったし、余接ちゃんにとっては頼れる姉になれました。そして扇ちゃんの方でも、不器用な癖に他者に対する優しさを忘れない忍や、辛くても前に進む努力を放棄しない余接ちゃんという、決して自分にないものを持っている二人が大好きでした。
当事者ではなく第三者としての視点で忍や余接ちゃんの一番の理解者となり、二人を支える。でも、彼女は其処から一歩踏み込んで関係性を変えてしまう事を恐れ、翻意を促したりは出来ませんでした。その結果として忍のみならず余接ちゃんにまで先立たれてしまい、凄く辛かった筈。突然火が伸びなくなったのもあり、最後の扇ちゃんの頑張りの原動力は、後に託そうという前向きなものではなく、“嫌われてでも忍止めていれば、先輩は穏やかに最後を過ごせたのに”“悲しませても余接を止めていれば、或いは一緒に大江山に行っていれば後輩は戦死せずにすんだのに”という後悔だったのかな、と思うのです。この辺は、無茶でも自分の中で納得した上で戦った忍や、未来を見ていた余接ちゃんとは違うかな…。
長生き確定した当初は嬉しい！と思っていたけれど、忍がいない中、年下の余接ちゃんが戦死という形で先に亡くなって、一人残されて…。万全じゃない状態で子供達を連れて討伐に行って奥義を披露し、これでもう終わりかと思えば更に頑張って…こんなにしんどい長命もなかったです
きっと最後には意識もほとんどなくなっていただろう扇ちゃん。実際の天気なんて関係なくて（背景雪降っているし）、忍や余接ちゃんと一緒に過ごした八九寺家の、イメージとしての“天気がいい日”を死の間際に見たんだなと思いました。彼女にとっての“家”は二人がいる所。キラキラしていて眩しくて、楽しくて、何時も笑っていられた空間。そんな所にもう一度生まれたい…つまり忍や余接ちゃんにもう一度会いたいんだよね、扇ちゃん…。
これでもう――――良いでしょうか？
（きっと二人が、待っているよ）
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