二代目当主・伊豆湖　その四



１２月　大江山

　やってきました、余弦と茶々丸さまの子。技・体の素質バーが少し低調なのが気になる男子１３番。忍（しのぶ）と命名。これも性別が逆だけれど、伝説の吸血鬼のなれの果て、忍野忍から。
　物語的には“忍野兄さん”に拘る余弦の意見がほぼ通っている感じ。なので職業も同じ薙刀士。何なら同じ名前を付けたかっただろうけれど、それは流石に止めただろうな…。
　
　しかもこの甥っ子、息子や弟よりも忍野くんに似ている気がする。
　これであんまり似ていない子だとか、いっそ女の子だったりしたら正気に戻るタイミングもあったかもしれないけれど…やっぱり余弦は忍に“兄さん”を見続るんだろうなあ。忍にしても、心の素質バーが全体歴に高めっていうの、そういうの気にしないような大物とかじゃなくて、繊細で優しい子というか…物凄く気にするタイプにも感じられる。
　忍パパにして祖父の茶々丸さまの神格はここで一気に１６００台に上昇。それをもっと早く…！と思いつつ、ここに来てやっと当事者の自覚が芽生えた表れなのかも。

　忍の指導は余弦にお願いします。彼女は良くない方向に張り切っている。呼びかけも“忍”と“忍野兄さん”が混在している感じ。

　「頑張ろうね、忍野兄さん」
　「え？」
　「あ、うん、忍…そうだね。そうだよね、大丈夫。今度は私が守るから！」
　「………」

　完全に噛み合っていない母子を置いて、伊豆湖と正弦は再び大江山へ。伊豆湖は兎に角鬼を狩るって事だけを考えているから…。正弦は不安はあっても基本強い勢いに流されるので反対はしない。
　“暖かい家族がいる”…と、今の八九寺家には皮肉にも取れる言葉を黄川人にかけられつつ、７番目に赤い火発生！

　正弦は気持ち体の伸びが悪くなってきているかな…でももう少し行けそう。一方で伊豆湖はまだ伸び幅がある印象です。



　しかも討伐前気付いていなかったけれど（おい）、伊豆湖は仙酔酒を覚えていました。この子本当凄いな。


　赤い火時を中心に、「木霊の弓」「音無の弓」「斬馬刀」「鎖かたびら」、術「太刀風」「紅涙弾」等を入手。
　属性武器の「木霊の弓」は嬉しい。早速正弦へ。中々の攻撃力。ただ、此方の手数が少ないのはやはりしんどい…。中腹まで来て討伐期間終了、帰還となりました。



1020年
１月　交神の儀

　
　新年早々、春の選考会参加要請…言われたからには出場した方が良いかなあ。
　更に建造物についての言及も。
　
　真宵ちゃんはじっと座っているイメージは一切ありませんが（笑）。でも、この荒れた都で謎の箱もの作るのって何なんだろう…何時も疑問が浮かぶんだけれど、やっぱり失業者対策の公共事業みたいなもんだろうか。作業に従事している間は食事も出るし、少しだけれどお給金も出る…みたいな。

　余弦の指導の成果…体については順当な成長か。
　

　今月の忍の指導は伊豆湖にお願いします。ゲーム的には単純により能力の高い一族に…という感じだけれど、物語的には余弦と長時間一緒にいると忍が精神的にしんどいに違いないという理由。とはいえ伊豆湖も決して余裕がある訳ではないからメンタルケアは出来ないだろうし、むしろ自分がひよっこの時に父親が戦死した経験から、新人に物凄く厳しいんじゃないだろうか。

　「痛ってえ…」
　「痛い？そんな寝惚けた事を言っていられる余裕があるなら早く立て、武器を構えろ。二本目だ」

　新年の大盤振る舞い？商業・宗教部門に1,000両の投資、娯楽・公共にも500で、商業・娯楽部門がランクUP。
　そして今月のメインは正弦の交神。お相手は二つ扇ノ前さま。
　
　正弦は土の値はそこそこ高いし、何かと鏡を使っちゃう彼に足りないのは火力＝自信なんじゃないか、という事で。
　生まれてくるのは女の子！



２月　相翼院

　伊豆湖の指導の成果…余弦の時よりも上がっているのは流石
　

　忍実戦部隊へ。コメントは特になし。これは何か分かる。精神状態が不安定な母親を見ていて浮足立てないだろうし、何より伊豆湖が怖い。下世代にとってはこいつこそ戦いの鬼だ…！って印象かも（忍は指導を受けているから尚更）。
　それと絵姿屋が開店したらしいけれど、今の八九寺家にそんな所に通う余裕はないだろうな（金銭的にではなくて精神的に）

　九重楼強化月間とのお達しがありましたが、今月は相翼院に向かいます。
　と、いうのも余弦が行きたいと希望しそうだな…と思ったので。彼女、忍野が亡くなったのと同じ１歳５ヶ月になっていて、其処に忍の初陣が重なってまた変なテンションになっているんじゃないかと。こうなると同世代の正弦と伊豆湖は余弦の言うがままだからね…


　黄川人の“天女の話”を途中でぶった切る勢いで突き進み、天女の小宮・右へ。
　だけど“子供がそんなに可愛いかねぇ”とか“いちいち自分の命と引きかえに…”とか、伊豆湖の胸を抉る話をしてくれるよね黄川人くん…。彼、無表情な子になっちゃっているけれど、内心物凄くしんどく感じていると思うんだけれど…。



　忍の成長は思った程悪くないのでは…と感じる時もあれば、あれっ？という感じになる時もあって安定していない印象。まだ若いっていうのもあるのだろうけれど、彼の素質、余弦より辛うじて上程度で、伊豆湖よりもかなり低いんだよね…今後如何なるんだろう。
　その忍の進言。不安もあるだろうに上の世代の誰にも鏡を向けない忍プライド。

　そしてこの所の討伐での行動が少しおかしかった余弦は…ちゃんと忍を回復しようとしてくれました。

　これで忍の怪我ガン無視されたら（プレイヤーが）泣くしかないと思っていたので、これを見た時正直凄くほっとしたというか。
　前回の事もあったので、多少効率が落ちても回復優先で誰も欠ける事無く討伐終了。余弦も少しは気持ちに整理がついただろうか…。





←二代目当主・伊豆湖その三へ　　　　　二代目当主・伊豆湖その五へ→