二代目当主・伊豆湖 その一
５月 相翼院
新当主・伊豆湖体制スタート（八九寺家は最年少の子が当主を継ぐ決まりです）。
最年少も最年少。訓練終わったばかりのチビッ子とはいえ、雑用は忍野くんが（肩代わりまではしないものの）手伝ってくれそうなので、そんなに苦労は戸惑いはなさそう。そもそも真宵ちゃんの時から雑務って彼がやってそうだし。
その伊豆湖くん、実戦を前に“ずいぶん張り切っている様子”との事。これは忍野に言ったんだろうな。後から思えばこの時のテンションは浮足立っているという感じだったのかも…。
改めてこれが伊豆湖の訓練の結果。体の値中心に良い感じに上がっているようです。真宵ちゃん頑張ったんだね…。
そして余弦が元服。“風の男神様にご執心”。
パパと同じ属性の神様だな、とさらっと聞き流した言葉も伏線になる訳です。
討伐前には当主就任記念で幻灯屋さんへ。
真宵ちゃんと伊豆湖が入れ替わった形の並び。余弦・正弦が決めた配置っぽい。
「兄さん、伊豆湖の隣に行きなよ」
「伊豆湖も当主なんだから真ん中にいなきゃ！」
そんなこんなで記念を残しつつ、伊豆湖の初陣の場所は相翼院。赤い火は無し。
相変わらず忍野くんの行動が早い。敏速の値だけ見れば余弦や正弦の方が高いのにな…彼には不意打ちっていう独自のスキルか補正がついているって事で良いですか。
その忍野を中心に、余弦・正弦の年長者達が敵を一掃してしまう為伊豆湖まで中々順番が回ってきませんが、成長具合はこんな感じに。
技（水）二桁上昇って初めて見たかも。土関係が弱いのは仕方がないか…。
途中白波河太郎さまを開放して益々上り調子の伊豆湖達はキサの庭から天女の小宮・右へ。
盾削りをかけられた伊豆湖にすかさず仙水酒進言の忍野くん。こういう気配りを忘れない子だよね…むしろこの時回りが見えていたのって忍野くんだけだったんだろうな…。
「鎖かたびら」なんかを入手しつつさらに奥へ。太鼓持ち狩りが目的だったものの、相手が一寸固くて苦戦するな…と思っている中、その時は不意にやってきました。
なんていう事はない燃え髪大将＆太鼓持ちチームとの戦闘だった筈なのに、まず余弦や正弦が攻撃を相次いでミスった辺りであれっ？という感じではありました。そうこうしている間に忍野くんが花連火で体力削られ、次いで余弦がまたしても攻撃を外し、正弦や伊豆湖の順番が回ってくる前に忍野くんが燃え髪大将（太鼓持ちの武人重ね掛け状態）にやられて撃沈…。
私は頻繁にスクショを忘れますが、この時は本当に普通の討伐からのこの展開に茫然としてしまって記録残すような気力もなく…。やっと撮れたのが戦闘終了後のこれ（忍野がやられてすぐに順番が回って来た正弦の攻撃が決まって燃え髪大将を倒せました）。
体力が満タンになっているのは健康度１、体力０の忍野にテンパって泉源氏をかけた伊豆湖（もといプレイヤー）がいたからです。
余弦が元服を迎え、交神の話は出てきたけれども別に奉納点に不自由している訳でもないし、安全を重視して良かったんだよ…。奉納点稼ぎとか、赤い火ないからこっち側で少し良い道具や術が取れないかなとか思っていたこの時の自分を殴りたい。
物語的には、地に足が着いていない伊豆湖や挫折経験のない自信家の余弦、流されやすい正弦が慎重さを失っているのに加えて、一番冷静な判断をする筈の忍野くんが、真宵ちゃんが居なくなって流石に一寸糸が切れちゃっているという隙が積み重なってこんな事態を招いた…という感じ。
後悔しても仕切れない中、健康度危険を脇に見ながら討伐を続ける気力もなく帰宅すればまあ…こうなるよね。
短命だったもうそろそろ…という年齢ではあったけれど、やっぱり早すぎる。そもそも討伐前健康度全く下がってなかったしな…（涙）
余弦以降の子供達なら、“こういうのが八九寺家”っていう意識が最初からあるけれど、忍野は決してそうではなくて、むしろ真宵ちゃんの“弱い立場を理解出来ない正しさ”を嫌っていたりもします。
反対する程の維持も矜持も持ち合わせてはいないけれど、真宵ちゃんと彼女が作ろうとしている一族の有り様に心底賛同は出来ない。ぶっちゃけその辺で死んだって別に構わない位に思っている忍野くん。だから自分の扱いは結構雑で無茶もする。だけど、そんな自分の考えで他者を巻き込んではいけないと、家族が無事である様に尽力できるのも彼なんだよね…。
自分ではなく次代に託す事と分かった上で、家族が無事帰る為に大江山に登らない選択をした。その後は色々思う所を全て隠して（自分が行けない）、未来を目指した忍野くんの遺言がこれって…。
後悔はしていないのだけれど、真宵ちゃんに怒られるのは嫌だな。
（僕が父を、殺してしまったのだ）
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