十代目当主・人識 その八
９月 交神の儀・出夢
五ツ髪も撃破し、ついに全ての髪を狩りました！
親世代があっという間に居なくなってしまった事もあり、序盤は経験不足というか…崇良親王さま相手に決定打が出せずに戦いを長引かせてしまったり、お夏ちゃんとグダグダ戦闘を繰り広げたりしていたこの子達がここまで辿り着くことが出来たとは…(感涙）。
皆、本当に強くなったねえ…。
しみじみしている所に、新たな建造物のお知らせだ。
音だけ聞くと道に迷いそうな響きではあるんだよね(笑）。“迷い獅子”って鬼、居そうだし（？）
髪を狩り終えた後、地獄の扉が開く前。おそらく一寸した平穏が街に訪れているだろうという状況でこの“鎮護を目的とした”建造物…。中々に絶妙のタイミングのような気がします。
続けて強化月間のお知らせ。
お紺さんも成仏したので、一族的にはミッション達成している迷宮なんだよな。強力な鬼がいない＠比較的安全に探索が出来る迷宮を攻略させる事で、討伐隊全体の底上げを目論んでいる…とか？建造物といい、何か凄いな帝。
さて、これから如何するか…といえば、いよいよ世代交代もとい交神かな、と。プレイヤーのスキル的に、後を託す子がいない状況での特攻は流石に無謀過ぎる。
奉納点もそこそこ溜まっているので四人連続で行きたいと思います！そしてこれで生まれる子供達を最終世代として悲願達成を目指したい。
最初は年長者であるイズムリズムのどちらかが交神に赴く事になりますが…。
「じゃあ…行って、来ます」
「え？もうですか？早くないですか？お相手の方は？」
「…決めた」
普段しっかりしているのは理澄だけれど、何かある時に真っ先に行動するのは出夢だよなあ…という事で。
茅宮卑弥子さまと交神です。
「…使命…ぼくの、使命。そうか…。うん、そうだ…」
１０月 交神の儀・理澄
はい、お早う御座います。
これは嬉しい報告。
誰も病気にならずに済んでよかった！八九寺さんちで病に罹患したの学だけになりますように（笑）。
こちらはアクセサリ補正で仲良く魔王陣を習得したイズムリズム。
さて、今月は理澄の交神です。
当代の子が四人いて、その全員が交神出来る状況が実は初めてなので(苦笑）、次世代の子は親神様の属性を分けてみようかな、と思っています。そんな訳で、彼のお相手候補は水属性の女神さま。
「じゃあ、今度はオレの番だな」
「早い…まだ…行かなくても…早過ぎる…」
「いやそんな事はないよね？！」
自分は真っ先に交神に行った癖に、弟が行く段になると出夢はスンスンしそう。
で、理澄のお相手、水の女神様…一瞬桃果仙さまも考えたのですが…。
卜玉ノ壱与さま、お願いします！
この並びやっぱ完成度高いわー。凄くしっくり来る。
理澄はそんなに大きいおっぱいに興味ないだろうし(何の話）、童顔な見た目とは裏腹にかなりしっかりしている所なんかは共通してそうなので、気は合う組み合わせだと思っています！
「どんな形でも…あと少し…あと少しだ、ちゃんと…やり遂げないと――――」
１１月 交神の儀・摘菜
秋の深まる１１月。テンション高めのイツ花さんのあいさつからスタートです。
何時にも増して元気なのは久々のお子様来訪の所為だったのかな。と、いう訳で最終世代(予定）の子がやってきました！
何か凄い太鼓判を押された世代長子は２８番ちゃん！火憐（かれん）と命名。物語シリーズの主人公の妹、ファイアーシスターズの荒事担当阿良々木火憐から命名。職業は拳法家！
この家系の弱点である技火がそのまま出てしまいましたが、それ以外はなかなか手堅くまとまっているように思えます。土系素質も悪くないので金剛変復活を目指したい。
初見の心の数値では、風が高めなのが目立つかな。その辺の男よりずっと逞しいと言われるくらいだし、目標を設定したら、躊躇わずに行動に移しちゃうのかもしれない。それでいて庭いじりが趣味…岩が欲しいと思ったら何処からともなく巨石を運んできたり、この木が邪魔って思ったら根こそぎ引っこ抜くような子なんだろうか。何だそれ可愛いな？！
火憐ちゃんの指導はパパ出夢にお願いします。
「拳法家、は…先代が…同じ。その人が、言う、には…“鬼は、殴り続ければ、何時か必ず、死ぬ”…」
「分かった！つまり敵を見つけたら即ぶっ飛ばせって事だね！」
「そう…そんな、感じ…」
「…ええ？（“そんな感じ”で良いのか、今のは？）」
ツッコミ不在の訓練になりそう。まああんまり妙な方向に突っ走っていくようなら理澄が軌道修正してくれるんだろうけれど。
流石卑弥子さま、義理堅い！
「お歳暮…水菜、一杯」
「届くと良いですねえ」
「人識くん、優しい…」
こちらはキャッキャウフフしている？三兄弟とお子様を余所に忠心が小さく低下している摘菜さま。
思えば初陣から此方、ほとんど討伐に出ていたんだもんな…“何もしていない”時間が続く事が初めてなだけに戸惑いがあるのかも。
とはいえ今月は摘菜さまの交神です。
「つ、摘菜さん…気を、付けて…」
「討伐に赴く訳でもありませんから平気だと思いますよ？」
「そ、そうです…よね…」
彼女には既に風の男神さまという希望があります。ここはほぼフィーリングで光無ノ刑人さま！
いや、ほら…摘菜さま、ロン毛は識くんで見慣れているからさ（出夢もロン毛という突っ込みは無しの方向で）…きっと嫌いじゃない筈なんだよね、ロン毛…(だから何の話）。
「………」
人識さんもこの位はっきりと言えれば良いのですが、と、何気なく考えてしまって、何故私は人識さんに褒めてもらいたいんでしょうか？って自分の思考に頭抱えるんだきっと。プレイヤー夢見ている。
１２月 交神の儀・人識
すっかり年の瀬。季節は冬です。
こちらは出夢の指導の結果。
ううん、悪くはないんだけれど、もう少し行って欲しかった気もするなあ…。まあ出夢教えるの下手っぽいし、これは上出来の部類なのかも。
続いて理澄のお子様来訪です！
長女・火憐ちゃんに続けて中々の太鼓判を押されたのは８番くん！月火（つきひ）と命名。物語シリーズの主人公のもう一人の妹、ファイアーシスターズの参謀担当阿良々木月火から命名。職業は踊り屋！
これかかなり良いとこ表出している！これなら扇も使いこなしてくれるだろうという期待を込めての職業選択です。一族最初にして最後の踊り屋でありますように…。
いや、しかしこの愛称は一体？如何なったらこんなあだ名がつくんだろう(笑）。確かに心の素質は割と凹凸が少なくてこう…安定感があるというか、鷹揚な感じもするけれど…。
もしかしたらその位凄い存在になりたいとか、そんな願望があるんだろうか…？
「お大尽さまって呼ばれるようになりたいんだよね、おれ」
「うん。じゃああたしは月ちゃんって呼ぶね」
「んー、まあそれもいいかな。火憐さん…？火憐ちゃん…いや、そうだ、姉さんって呼んで良い？」
「良いよ良いよ！で、月ちゃん、お大尽さまって如何なったらなれるの？」
「京を影で支は…いや、街で有名になるとか…？」
「よし、じゃあそうしよう！頑張ろうね！」
月火くん、色々な意味で都と上手くやって行けそうな子のような気がしてきたぞ(笑）。
しかし、割と天然っぽい火憐ちゃんといい、この二人第一子家系の今までの傾向である自分がしっかりしなくては！家族を守らなくては！責任感激強！から少し外れている感じがする。楽しそうなシスターズだ（何気に姉妹扱いしているプレイヤー。まあ月火くん気にしなさそうだし）。
可愛い新人ちゃん／くんにニヨニヨしていた所ですが…。
あの…出夢の健康度…低下してませんか…？
嘘だー嘘だと言ってくれー（涙）。
実はプレイヤー、この、出夢の健康度低下の瞬間まで、今の世代の子が寿命を迎えるという現実が完全に頭からすっぽ抜けていました。少し考えてみれば（考えなくても）交神して次世代の子が来るっていうのは世代交代＝現役世代が居なくなるって事だったのにね…。
とりあえずお薬飲んで全快。
「…水菜…」
「後でもう一回食べて良いからまずは薬飲んで！」
「…ん」
「なあ…兄上、」
「ん？」
「…いや、何でもない」
「うん…こういうの、分かって、居たから」
「そう…だよな」
きっとイズムリズムはとっくに覚悟を決めていたんだろうな、と思う。悲願達成が目前まで来ていると分かっていても、自分達はここから先に行かない。呪いを解いた後の、平和な時代には向かわないと決めていたからこそ、真っ先に交神に赴いた。
もしかしたら先月摘菜さまの忠心が下がっていたのは、そんな二人の“諦め”みたいなものを薄々感じ取ったからなのかもな…。
今回は火憐の指導を理澄が、月火くんの指導を出夢が担当します。実際は親子二組でワイワイと訓練してそう。楽しく過ごしてくれ…。
「あの…出夢兄さん、理澄兄さん…」
「大丈夫…」
「心配すんな。兄上もおれもまだ大丈夫だからさ」
「…はい…」
さて、交神シーズンの最後。識くんの交神です！
最後に残った属性は火。イズムリズムの家系と違い、火が弱点じゃない（筈）の識くんなら絶賛伸び悩み中の技火を含めた火属性の伸びが期待出来そうなので識くんに火の女神様との交神をお願いしようと思っていました。
と、なればお相手はこの方、天界最高位の女神である太照天昼子さま！
まあ何やかんやと言われますが。
行きましょう！
「そ、そんな、事…は、無くて。凄く、あの、お願い、あの…えっと…と、兎に角、宜しく、お願い…します…」
思いがけず腰が低くて逆にあわあわしそう。まあ強気に出られてもあわあわするんだろうけれども。
「…頑張ります。僕…は…。色々、と、駄目…な事、ばっかり…です、けれど。頑張ります、から」
「…そうですか」
髪狩りを続けた事で、黄川人の話もほとんどを直接聞いている識くん。多分朱点童子と昼子さまの関係…みたいなのも薄々とは察しているんだろうな、と思います。彼女が何をして何をしなかったのかも。
だから昼子さまには色々言いたい事があって、もしかしたら恨み辛みをぶつけたいと考えたかもしれなくて。でもやっぱりそういうのは違うんだろうな、と考えるのも識くんだろうな。だから、ただ、これからも戦い続けるという決意だけを残して行くのかもしれない。
終わりが始まる。
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