蒼天の秋-Blue Sky in Fall

４月　九重楼


　無事二本目の髪を狩った八九寺家です。
　力士水何個か使ったとはいえ、四桁ダメージを叩き出す走竜の薙刀×双光斬が頼もしい。

　勿論これは奥義を復活させ、走竜の薙刀を使いこなせるまでに鍛錬を続けた識くんのお陰なんだけれど…。
　この子勝てたのはご先祖様と武器性能のお陰で自分は幾らも役に立っていないって思ってそうだよね。

　「…貴方はもう少し自信を持って良いと思いますが」
　「は、はい…。えっと…ど、どの辺に…？」
　「何で私が逐一説明しなければいけないんです？自分の事ではないですか？」
　「す、すすすいません！」

　摘菜さま、識くんには割と優しいんだけれど、それでも彼の卑屈さは好きじゃなさそう（彼が人一倍努力しているの知っているから尚更…）。だからって全盛期の心ちゃんみたいに空気読まずにぐいぐい行くタイプだったらそれはそれでイラっとしそうな気がする。難しい。








　それはそうと、以前の投資の結果の復興の報告を頂きました。色々充実してくれるのは嬉しいけれど、割引に期待してお買い物はまた今度にします。

　摘菜さま元服のお知らせ。早いなあ…。



　属性の好みを言っている子がいるのこの家系だけなんだけれど、そういえば全員が風って言ったような…（これを受け入れた結果、攻撃に特化した紙装甲家系爆誕）。
　この、大切なのは攻撃力そして速さ！守りは要らぬ！という男前精神は摘菜さまらしいけれど、ただ、彼女に関してはやっぱりこれが大きな要素のような気がする。
　
　潤が亡くなった時の福効果により、風属性のついた継承刀・心渡。
　このタイミングで風の力を求めるっていうのは、我が子にはパパの形見となった心渡の使い手になって欲しいっていう気持ちがあるんだろうか…。

　そんな事を心の片隅に留めながら術の習得チェック。出夢以外の三人が術を習得しています。

　理澄が牛頭丸。

　代々技土も低かったこの家系の子が石猿を覚えてくれるとは…（感涙）。

　識くんはゆっくりでも着実に術を覚えていく感じがしていいよね。

　討伐前にお薬タイム。



　出夢はこれであの奥義、行けるか…。
　若干体力に不安のある若手には体水薬。



　中々にいい上昇を見せる摘菜さまとお薬での能力値上昇まで不器用な識くん…(笑）。

　さて、今回の討伐先は此方になります。


　九重楼。
　イズムリズムの初陣の場所であり、そんな彼等を守って摘菜さまのパパ潤が戦死した場所。中々に因縁のある迷宮です。



　「…あの時とは違う…。もう、あの時とは違う…」
　「理澄」
　「…兄、上」
　「うん、大丈夫…大丈夫」

　こっそり二人揃って朱の首輪を持参しています。理澄は壊れた眼鏡も懐に忍ばせているに違いない。





　赤い火もないので、ちゃっちゃと坂を駆け上がり九重楼へ。

　道中の宝箱を回収しつつ、一気に上層階へ。



　これは…多分宝箱から養老水ゲット出来て嬉しいスクショ？

　幸先の良さを感じつつ、現在の八九寺さんちの宿敵、黒ズズ大将チーム（コイツに殺されたり討伐隊壊滅させられたりしているからね…）と戦います。昔とは違う所を見るがいい！



　そしてレベルUP寸前でイズムリズムは朱の首輪を装備。





　あっ、しまった成長しなかった（計算の出来ないプレイヤー）。

　気を取り直してもう一戦。呪われているのに混乱しない二人に一寸泣きそうになりつつ…。

　これが…。

　こうなって…。

　こう！



　此方の計算は間違いなく、出夢に二つ目の奥義来た！このタイミングで絶対習得して欲しかった無敵陣！
　続いて理澄も…。



　地獄雨創造！ネーミング物騒だな！



　そして鷹比等貫通殺復活！
　プレイ的にも物語的にもイズムリズムには以前敗走したこの場所、このタイミングで奥義作って欲しかったんだ…。

　潤が死んでしまってから、誰も笑わなくなってしまったのが辛い。
　誰も許してくれないのが辛い。
　だからこそ、守る。今度こそ守る。その為の力を。


　この勢いで風雷の間へ。



　なんやかんやで三世代連続でここに来ているけれど、この二柱は何時もいいノリしている。

　何なら識くんに自信を持たせてあげたいゴローズ戦！

　初手は殺意高め理澄。鷹比等の名前見るだけでドキドキしちゃう（笑）。

　兎も角もバフ積み。





　落雷を理澄回避！そこまでダメージ量多くないけれど、年下二人の体力が低めだから回復は忘れずに…。



　竜巻攻撃は識くんナイス回避！
　ここから回復と力士水での攻撃力上昇を経て…。

　攻勢だ！

　（プレイヤーが）テンション上がりすぎて思わず摘菜さまに前列通常攻撃をさせてしまうの図。



　ゴローズの連続手番やら回復のタイミングを間違えるやらで、気付けば摘菜さまの体力赤信号！（焦）

　危なっ…。



　ヒヤリとするシーンもありつつも、奥義で反撃してゴローズ撃破！

　優しい子だよね、識くん…という心水上がり。





　ゴローズ戦の後、少し時間があったので、一度戻って景気付けに先程お披露目出来なかった地獄の雨を降らせたりしつつ…。

　無の印へ突撃！

　何時ってそれ多分先月の話ですよ黄川人さん。ワザとかな。

　「（こ、こういうのは…指摘、した方が、良い…の、だろう、か。で、でも…本当に…忘れ、ている…の、かも…しれない…し…）」

　冗談交じりでも真面目に受け止めちゃう識くん。これはこれでからかっても面白くなさそうなタイプのような気がする。





　「自分は凄いという、その自意識過剰さ…、幾らかでも人識さんに分けてあげたいですね」
　「？？？」







　「詰まる所、アイツは何を仄めかしたいんだろう…？」
　「…考えても、今は、仕方が、ない事…」
　「うん…確かに兄上の言う通り。…今は、考えていても、仕方がないか」




　先月使い忘れていた祝いの鈴も鳴らします。肩の力入り過ぎて鈴を壊す識くんが見える（苦笑）。

　対髪戦は出夢ワントップで行こうと思います。


　
　行くぜ、六ツ髪戦！

　三つ揃って戦勝点２倍有り難う！

　出夢安定のツブテ（笑）。此処までくると煽りの一種かなって言う気もしてくる。







　初回は攻撃力上昇優先で行きます。

　負けじと？六ツ髪も萌子。

　二巡目の初手は識くん！双光斬！

　あーしまった走竜の薙刀装備し忘れた…！700ダメージで悪くないけれどもう一息欲しかった！（プレイヤーの所為だよ）。
　と、ここでまさかの六ツ髪の手番！しかも後列攻撃！ヤメテ！

　よ、よよよよ良かった摘菜さま含めて皆耐えた…！（超動揺しているプレイヤー）これで彼女がパパみたいに倒れちゃったら例え養老水で死亡判定回避出来てもイズムリズムも識くんも立ち直れない。

　理澄には回復をお願いしつつ…。
　そして出夢の手番！まさに今！この時の為に使うべき奥義！！

　無敵陣出夢発動！



　物理ダメージゼロ格好いいな！

　そういえば無敵陣発動時の出夢、丁度摘菜さまの前に立つんだよね。嘗て死なせてしまった人の娘ちゃんを体を張って守る。許してくれなくても、許されなくても今度こそ守る。そんな強い意志が感じられる。

　「ぼくが…守る。守るだけでいい…それだけ出来ればいい…。そうすれば、きっと…理澄達が…アイツを、倒す！」

　何時もは半眼の瞳もきっと見開かれているに違いない出夢の気概に応え、識くんの双光斬＆理澄の連弾弓！



　今度は走竜に持ち替えています！（笑）

　これは2,000弱ダメージ！



　連弾弓も四桁ダメージ叩き出して…。

　もう一発、駄目押しの双光斬！



　…勝った！！
　
　大量の戦勝点も嬉しい。



　イズムリズムは流石に健康度低下しています。
　何だかボロボロ感あるけれど、彼等は下の二人を守れた証の様に思ったりしているかも。

　「良かった…摘菜さん、人識…兄上…皆無事で、良かったああああ！！」
　「うん…理澄…頑張った…頑張った…」
　「………」
　「…兄さん達、嬉しそうですね」
　「…そうですね」




　彼女がお帰りって言ってくれるとホッとします。

　今までも出夢と理澄は摘菜さまや識くんを守ってきたけれど、今回九重楼で勝利を収めた事を契機に、今までの事を潤のお墓に報告にしたりしているのかもしれない等と思ったりするのでした。





←十代目当主・人識その二へ　　　　　十代目当主・人識その四へ→