十代目当主・人識　その十二



４月　紅蓮の祠


　記すべき戦果無しとそっけなく書かれた３月の記録です、が…。




　識くん健康度低下が始まってしまってプレイヤーかなりショックです。
　彼より年上の摘菜さまは…。

　健康度１００を維持。１歳１１ヶ月以上確定。
　そして識くんが摘菜さまより先に寿命を迎える事もまた確定となりました（男女差あるので此処で同時に下がってもズレる訳なんですが）。
　八九寺さんち、これまで年下の子の健康度が先に低下するケースが無かったので（戦死で先立たれる事は多々あった）、識くんが短命っていうのを全く想定していなくて。だからこそ摘菜さまご長寿が確定した瞬間に年長者二人揃って悲願達成？！と浮かれてしまった訳です。
　いや、うん、年下の子が先に亡くなるのだって、十分考えられるんだよね…。だけど、最終決戦も視野に入ってきている中でこういう展開になるの酷くない？あの時の輝かしい未来が待っているよ皆！と上がったテンションを返してくれよ！

　残り二ヶ月…この短期間でこよみん含めたお子様達を鍛えて朱点童子に挑む？
　時登りの笛を使えば戦う時間そのものははかなり伸ばせるとは思うんだけれど、正直プレイヤーのスキル的には相当厳しい。大体世代交代時に焦って何かしようとするとロクな事がないのはこれまでの八九寺さんちの歴史から明らかだからな…。うう、この倍くらい時間が欲しい（期間４ヶ月。識くんの寿命１歳９ヶ月想定）。




　このタイミングで新薬が完成するとか。辛い。

　毒々しい漢方を早速服薬するのは一寸アレかな…と今回は千金人参で。８６まで回復。


　更に今月は厄除けツイナ祭り開催月でもあります。さっきから何なんだこの巡り合わせ。辛い（二度目）。
　

　

　

　
　 　平和の象徴みたいなお祭りを何より彩るのは復興の進んだ街。
　 　呪いが解け、戦う以外で生きる術を選んでも良い日はもう目の前に迫っている筈なのに…無茶をさせれば成し遂げられるかもしれないのに…でも識くんはそれを選ばないよなあ、きっと…辛い（三度目）。

　「僕に、出来る、事は…何だろうか――――。残り僅かの中で…僕に、出来る、事」

　恒例の当主の健康度が下がったタイミングでの写真撮影です。
　
　何だろうなお祭り行ったり幻灯屋さん行ったり…識くん現世での思い出作りしているみたいになっているぞ。辛い（さっきから辛いしか言ってないこの人））。
　それはそれとしてこの家族の並び完璧だなって思ったりもするんですが（笑）。
　
　ここからは事務パート。実際のプレイでは一番最初に報告されるこよみんの訓練の成果。

　技が全体的に控えめな所に体力勝負の指導が垣間見える。

　こちらはお子様達の習得術。

　火憐ちゃんは寝太郎や野分。

　月火くん卑弥子覚えてた！流石お大尽様！

　先月が初陣だった育さんが一番数多く術習得しています。回復・補助系覚えてくれるの助かる！

　お地母習得したこよみん。


　そんなこよみんもいよいよ実戦部隊へ。



　今回はお子様世代編成！隊長は月火くんにお願いします（いや、迷宮を踊り屋が走り回る姿も見たかったので…）。実際は火憐ちゃん共々育さんこよみんを引っ張っていく感じかな。

　「あ、あの…頑張ったら…僕が、頑張ったら…お父さん――――お父さんは、」
　「今は兎に角、鬼との戦いに慣れる。君達の戦い方に、慣れる。それが、これからの討伐に、大切な事だから」
　「でも…これから、なんて、だって、」
　「僕は、大丈夫。兎に角無茶はしない。火憐ちゃん月火くん、育くん。暦を宜しく」
　「勿論！」
　「了解です！」
　「分かりました」
　「あっ、皆強いからって、最奥の鬼の所に突っ込んでいかないようにね？」


　紅蓮の祠に突撃！こっそり時登りの笛も忍ばせています。

　初回に赤い火？！
　


　 　お大尽様のハリセンが火を噴くぜ！

　育さんが不意に優しさを見せる（笑）



　お兄ちゃん達がひっぱたいたりサクッと斬ったりしている最中にこよみん成長。全能力が息しているの頼もしい！

　踊り屋が走っているの良き…。指南書入手出来て良かったなあ。

　これがこよみんの初攻撃。ダメージ悪くないのでは？





この進言にこよみんの育さんリスペクトを勝手に感じるプレイヤーの脳内（笑）。



　シスターズも頑張っています。
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　道中で「伊賀花入」を入手しつつ…。

　象花火狩り、スタート！









　火憐ちゃん、超マイペースだったパパと違って周りをよく見ている印象。自分が一番上だからっていう自覚があるのかな（出夢も世代長子だったけれど全く確りしていませんでしたが）。

　さっきから的確に象花火を狙ってくれる育さん。


　
　連続攻撃格好いい！

　ちょっと疲れ気味こよみん。
　初陣だし、識くんの事があるからなあ。ずっと気を張っているのかもしれない。





　美味しい戦勝点で全員成長！





　折角の戦勝点３倍チャンスだったのに…！（ガチで固かったので逃げました）



　こよみん頑張れの鏡かもしれない。ママと同じで末っ子に甘い傾向。



　年下、年上それぞれに成長したタイミングで時登りの笛使ってもう一寸鍛錬！



　鍛錬回＆同世代のみなのでモードもあっさりにします。



　ひえっ、育さんその技土と体風は…？！いや技土はまだしも体風？ここで止まるの？
　この家系の特徴である攻撃力の高さと素早さのうち、速さすら捨て“斬る”為に集中するのか…。これからの事を思うとやや（いやかなり？）不安ながら、こういう割り切り、育さんっぽくて良いな（親馬鹿）。

　偶に天魔大将と接触事故起こしますが（ポンコツプレイヤー）何とか対処してくれる子供達。頼もしいね。

　技風が死んでいる月火くん、益々踊り屋（物理）のイメージが強まっていく。実際この子火憐ちゃんと一緒なって鬼殴り倒しそう。
　　
　

　

　象花火他取り巻きを残し、うっかり大将だけ倒しちゃうこよみん。

　「…えっ、あれ？」


　しかもこれで討伐期間終了！うわーこれぜったいこよみんの反省案件だ。アホ毛がぺしょっとなっているに違いない（笑）

　「すいません…折角の戦勝点を…」
　「大丈夫！雨の九重楼の火力より全然良いよ！象花火は残ったけれど！」
　「そうそう、忘我流水道の火力より良いじゃない！象花火は倒せなかったけれど！」
　「うわーん僕は湿気った火薬以下、萎れたアホ毛…」
　「…火憐さん月火さん、余り暦をからかわないでください」

　まあなんやかんやと楽しくやれそうな気がする最終世代（予定）の面々。



　忘れずにじっくりモードに戻しておきます。


　「もうすぐ、子供達が帰ってきますね」
　「…そうですね」
　「来月は――――地獄に行こうと思っているんです」
　「………」
　「あっ、いやあの、皮肉とかじゃなくてですね？」
　「…良いですよ。そんな変な言い訳しなくても。討伐に行くんでしょう？」
　「そうです。きっとこれが――――」


　






　きっとこれが僕の最後の戦い。






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